2016.11.18.Fri | BLOG
11月のテーマ『晩秋の詩をいける』
秋の残光に輝く実、息を呑むほどに美しい照派、冬の気配を感じて草木の先端が枯れはじめた末枯れのものたち・・・・・
厳しい自然の中を生き抜いた彼らの最後、絶唱の姿を、下手に触れずそのままを生かしていけてみました。
「詩情」のない秋の花は、見るものの心を打つことはありません。
春の草花が幼子だとしたら、晩秋は成熟した大人の世界。
晩秋を過ぎ晩秋にかけては草のものが次第に退き、木のものが主となります。草の時期は体(草むら)を作りいけはじめますが、木の時期は上の線(流れ、動き)から決めていけるというのが主な方法となります。
花:山菊
器:李朝白磁祭器(18世紀)
花:射干玉・山香ばし
器:時代籠
花:山菊
器:生徒さん私物
花:射干玉・雄山火口・山香ばし
器:李朝石器
花:山菊・射干玉・山香ばし
器:李朝魚籠
花:山菊・雄山火口・山香ばし
器:李朝飴釉鎬壷(李朝末期)
そして桃凛にも紅葉がやってきました。
花:雄山火口・射干玉・山香ばし
器:常滑壷(鎌倉時代)
昨晩の先生からの差し入れは、京都下鴨・葵屋さんのやきもちでした。
12月の開講日
『極月の花、侘茶の湯の花』
12月7日(水)18時半〜21時(満員御礼)