2018.06.07.Thu | BLOG
佐賀地方の方言で米の研ぎ汁のことを「にごし」といいます。
濁手(にごしで)は米の研ぎ汁のように温かみのある白色の地肌をもつ色絵磁器で、柿右衛門窯独特のもの。
白の美しさ、形の美しさ、その美意識は現代まで途絶えることなく受け継がれています。
1600〜1700年代に作られた綾花形鉢。
口部に深く切れ込みを入れ、口縁に銹釉を塗り、華やかさを添えてくれます。
良好な乳白手の虜が光を適度に反射して、麗しく美しいこと。
白磁は愛すべき物が多いですね。
柿右衛門白磁棕櫚文綾花形鉢
1670〜1690年 延宝~元禄頃
w 19.5cm × H 7.5cm